2014年に自死したヒップホップグループ「ET-KING」のTENNさん(享年35)が妻・上原多香子(34才)に宛てて書いた遺書の存在が明らかになった。そこには上原の不倫をにおわせる内容が書かれていた──。
「このままずっと話さへんつもりでした。でも、この夏で兄がこの世を去ってから丸3年。三回忌を過ぎていろんな弔いの行事が一段落しても、残された家族の悲しみが癒えることはありませんでした。母は、夜も眠れず痩せてしまいました。これ以上、家族だけでは抱えきれないんです」
2014年9月25日に自ら命を絶ったTENNさん(本名・森脇隆宏さん)の弟・義宏さん(仮名)はそう話すと、1枚の写真を取り出した。写っていたのは、TENNさんから家族、メンバー、ファン、そして妻である上原へ宛てた遺書だった。
几帳面な字体で、感謝の言葉と、先立つことへの謝罪の言葉が並ぶ。だが、さらに読み進めると、目を疑う内容が綴られていた。
《多香子へ/ありがとう そして さようなら/子供が出来ない体でごめんね/本当に本当にごめんなさい。/幸せだった分だけ、未来が怖いから 何も無さそうだから/許してください。/僕の分まで幸せになってください。/きっと阿部力となら乗りこえられると思います。/次は裏切ったらあかんよ。お酒は少しひかえないとあかんよ。/嘘はついたらあかんよ。/多分、僕の事を恨むでしょう? でもいつかは許してくださいね/最後はいろいろと重荷になるけど…ごめんなさい。/これが、未来を考えた時の僕のベストです。ワガママを許してください。/いつか忘れる日が来るよ。きっと大丈夫 今から大変だろうけど/がんばって トントンとお幸せに/車は開けないで 警察を呼んでください。》
上原とTENNさんが結婚したのは2012年8月のことだった。2011年2月の音楽イベントでの共演をきっかけに知り合い、2011年12月、TENNさんは自分の誕生日にプロポーズした。
「誕生日って、自分のいちばん欲しいものがもらえるんだよね? 結婚してください」
交際半年ながら、TENNさんの実直な人柄に惹かれた上原は、彼を受け入れた。結婚後は、TENNさんの故郷・大阪に移り住み、仕事をセーブした。
「ゆかりのない大阪での生活に、上原さんは戸惑うことも多かったみたいです。でも、時間が経つにつれて夫の友人や家族ともいい関係を築いていました。特にお義母さんとは頻繁に連絡を取っていて、ひとりで実家に遊びにいくことも多かったそうです。デビューして早々に故郷・沖縄を離れたので“本当のお母さん”のように慕っていました」(上原の知人)
だが、そんな結婚生活は、TENNさんの自死で突然、幕を下ろす。大阪府内の自宅マンションの駐車場に停めた車内で、首を吊って命を絶ったのだ。
《収入激減の劣等感と妻を働かせてしまう罪悪感》
《悔やみきれない「所得格差」と「別々生活」》
《自殺した夫の営業は4万円…悲しみの収入格差》
当時、メディアはTENNさんの自死理由をそう推測して報じた。確かにSPEEDとして一世を風靡した上原は、解散後も着実に女優としてステップアップ。一方、TENNさんが所属していたET-KINGは、2014年4月に活動を休止したばかりだった。
当時から今まで、上原からも親族からも明かされなかった自死の真相──そのすべてを物語るのが、前述の遺書だ。TENNさんは、上原が別の男性と不倫関係にあることを知ってしまったのだ。
◆あまり多香子を責めないでやってください