中国の北京で、24歳の女が、生まれたばかりの赤ちゃんをプラスチックボックスに入れてテープで梱包し、そのまま宅配業者に渡して、福建省福州市の孤児院に送ろうとしていたことが分かった。配送途中に、荷物がもぞもぞと動いたほか、赤ちゃんの泣き声がしたため、宅配業者は不審に思い、荷物を開けたところ、赤ちゃんだったという。
ネット上では「赤ちゃんが助かってよかった」や「中国では命は安いのですね」などとの書き込みが寄せられている。「北京新聞」が報じた。
この女は四川省出身で、北京には家政婦として出稼ぎに来ていた。ある男性と知り合い、この女児を産んだばかりだったが育てるあてもなく、孤児院に預けることを思いついたという。
女は警察の取り調べに「できるだけ遠くが良いと思った」と話しており、中国南部にある福建省福州市の孤児院に送ることにして、生まれたばかりの赤ちゃんを荷物としてボックスに詰めて、宅配業者を呼んだという。
宅配業者の方も、荷物の内容を尋ねようとしたが、女がそっけない態度だったため、尋ね損ねてしまった。ところが、配達中に赤ちゃんの泣き声がしたため、荷物を開けたところ、赤ちゃんが入っており、大慌てで警察に届けたという。
中国では赤ちゃんを捨てるなどの行為は懲役5年以下の刑に処せられるため、警察官は女を逮捕。取り調べたところ、赤ちゃんを「育てるよりも孤児院に送った方が幸せになると思った」などと供述している。