「瓶のふたが固くて、主人に『開けて』とお願いしたことがあったんです。だけどなかなか開けられなくて。結局『ちょっと貸して』と自力で開けちゃった。そのとき、『もう、筋トレしたら?』なんて言ってしまったんですが、しばらく経ってから、『実は左利きだと力が入りづらくて開けにくいんだ』と打ち明けられたんです。ごめんね、と言いながら、ずっと黙って耐えていたなんて、優しいなと愛おしくなりました」(国分)
左利きだからこその日常生活の苦労も、時として恋愛のスパイスとなる。
「彼が左手、私が右手で手をつないでいると、電話に出たり、ドアを開けたり、何かを書いたりと利き手を使うたびに手を離すので、何回もつなぎ直せるのが嬉しい」(20代女性)
「文字を書くときに手首をキュッと巻き込んで書く姿がたまらない。文字もちょっと幼い感じがして、かわいい」(30代女性)
また左利きには“天才”が多いのも魅力の1つだろう。
「美術系の仕事をしている彼は、どこかアーティスティック。左手ってもともと、天才肌な印象があるのですが、彼が左手で海外の画集をめくっているところを見ると、やっぱり左利きってかっこいいと思ってしまいます」(40代女性)
脳科学者の枝川義邦教授が解説する。
「左利きの人は創造性が高い傾向にあるといわれています。また体の動きと指令を出す脳は左右反転していて、左手を動かす時には右の脳を使います。右の脳は感性や感覚とより関連性が高いことから、左利きは芸術センスも優れるとされているのではないでしょうか」
※女性セブン2017年9月7日号