メジャー最強球団の「本気度」がうかがえる大型視察だった。8月18日、現在ナ・リーグ西地区首位を独走するロサンゼルス・ドジャースから、アンドリュー・フリードマン編成本部長ら8人の幹部が札幌ドームを視察に訪れたのだ。目的はもちろん今オフのメジャー移籍が濃厚とされる大谷翔平(23)だ。
「この日の札幌ドームには、アストロズ、レンジャーズ、パイレーツのスカウトも姿を見せていた。しかしドジャースの大攻勢に明らかにたじろいでいた。大谷本人や球団との接触はMLBの規約で禁じられているが、“これだけの人数でやってきたからには視察だけではないのではないか”と囁かれている。試合前には大谷はブルペンで58球を投げており、ドジャース一行はそれを確認したようだ」(スポーツジャーナリスト)
事前交渉と疑われかねない大型視察は、来日前の時点で関係者の間では情報が飛び交い、すでにアメリカ本国でも報じられている。それほどまでにドジャースが大谷獲得の熱意を猛アピールするのは、こんな青写真があるからのようだ。
「大谷が入れば、前田健太(29)、ダルビッシュ有(31)と合わせて『日本人ローテ3本柱』が完成する。ロスには日本人観光客も多く訪れ、かつての野茂(英雄)旋風を上回る日本人フィーバーが期待できる。大谷としても、その投球論に心酔するダルビッシュが近くにいることは大きな支えになる。
しかも、ちょうど2年後のMLB開幕戦の日本開催計画が報じられた。当然ながら日本人のファンを呼べるチームのカードとなり、大きな動員が望まれている。日本人ローテ3本柱なら、申し分ない材料になる」(前出・スポーツジャーナリスト)