ライフ

インスタ映えブームは日本の“エセ慎ましい文化”打破の一歩

著者の友人、常見陽平氏のインスタグラムより

 画像共有SNS・Instagram(インスタグラム)のユーザーが増え、インターネットで存在感を増すにつれ、投稿写真に対する独特のこだわりが「インスタ映え」と形容されるようになった。ときに「インスタ蠅」などと揶揄される投稿写真に対するこだわりは、日本の自虐文化をよい意味で打破するきっかけとなるのではないかと、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏はみている。

 * * *
 昨今「インスタ映え」が叩かれている。これは、写真共有SNSのインスタグラムに「映える」写真を投稿することである。ナイトプールで仲間とワイワイ、カラフルなアイスクリームを撮影してすぐ捨てる、焼き肉屋でドライアイスに囲まれた肉を高いカネ払って注文する──。

 これに対して「本末転倒だ」や「食べ物を粗末にするな」等の批判が出るのに加え、多いのが「自己顕示欲が強い」「リア充アピールしやがって」というものである。

 食べ物を粗末にする以外はどうでもいいが、私が期待しているのが「インスタ映え」がさらに流行ることにより、日本人特有の妙な自虐的な感覚が少しでも緩和されることである。

 かつてアメリカに住んでいたことがあるのだが、現地に来たばかりの日本人のオッサンのへりくだり過ぎた態度はアメリカ人から困惑されまくっていた。日本語を直訳すればいいと思っているため、アメリカの感覚からするとおかしな言葉を使ってしまう。しかも、口から出てくるのは自虐のため、もはや宇宙人と喋っているようなものだったろう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

カジュアルな服装の小室さん夫妻(2025年5月)
《親子スリーショットで話題》小室眞子さん“ゆったりすぎるコート”で貫いた「国民感情を配慮した極秘出産」、識者は「十分配慮のうえ臨まれていたのでは」
NEWSポストセブン
宮城野親方
《白鵬に若手親方から評価の声出るも…》「宮城野部屋の復活」が先送りされるウラに「相撲協会執行部が“第2の貴の乱”を恐れている」との指摘も
NEWSポストセブン
気持ちの変化が仕事への取り組み方にも影響していた小室圭さん
《小室圭さんの献身》出産した眞子さんのために「日本食を扱うネットスーパー」をフル活用「勤務先は福利厚生が充実」で万全フォロー
NEWSポストセブン
“極秘出産”していた眞子さんと佳子さま
《眞子さんがNYで極秘出産》佳子さまが「姉のセットアップ」「緑のブローチ」着用で示した“姉妹の絆” 出産した姉に思いを馳せて…
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《日本中のヤクザが横浜に》稲川会・清田総裁の「会葬」に密着 六代目山口組・司忍組長、工藤會トップが参列 内堀会長が警察に伝えた「ひと言」
NEWSポストセブン
5月で就任から1年となる諸沢社長
《日報170件を毎日読んでコメントする》23歳ココイチFC社長が就任1年で起こした会社の変化「採用人数が3倍に」
NEWSポストセブン
石川県をご訪問された愛子さま(2025年、石川県金沢市。撮影/JMPA)
「女性皇族の夫と子の身分も皇族にすべき」読売新聞が異例の提言 7月の参院選に備え、一部の政治家と連携した“観測気球”との見方も
女性セブン
日本体操協会・新体操部門の強化本部長、村田由香里氏(時事通信フォト)
《新体操フェアリージャパン「ボイコット事件」》パワハラ問われた村田由香里・強化本部長の発言が「二転三転」した経過詳細 体操協会も調査についての説明の表現を変更
NEWSポストセブン
岐阜県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年5月20日、撮影/JMPA)
《ご姉妹の“絆”》佳子さまがお召しになった「姉・眞子さんのセットアップ」、シックかつガーリーな装い
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《極秘出産が判明》小室眞子さんが夫・圭さんと“イタリア製チャイルドシート付ベビーカー”で思い描く「家族3人の新しい暮らし」
NEWSポストセブン
ホームランを放ち、観客席の一角に笑みを見せた大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平“母の顔にボカシ”騒動 第一子誕生で新たな局面…「真美子さんの教育方針を尊重して“口出し”はしない」絶妙な嫁姑関係
女性セブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日の親子スリーショット》小室眞子さん出産で圭さんが見せた“パパモード”と、“大容量マザーズバッグ”「夫婦で代わりばんこにベビーカーを押していた」
NEWSポストセブン