国内

菅官房長官に上から目線の総理秘書官 麻生氏の逆鱗に触れた

複雑なトライアングル(写真:時事通信フォト)

 文頭に『取扱厳重注意』と印字された、A4判2枚のペーパーがある。総理首席秘書官の今井尚哉氏と官邸詰め記者とのオフレコ懇談の内容が記されたメモだ。そこには、「今すぐ秘書官を辞めてやる」という激しい言葉を安倍晋三首相にぶつけたことが記されていた。この件については、支持率低迷に悩む安倍首相が“今井切り”に動いたとの指摘もある。政府中枢で何が起きているのか。

 官邸では菅義偉・官房長官、麻生太郎・副総理と今井氏が暗闘を繰り広げている。今井氏の影響力排除を首相に強く進言したとされるのが菅官房長官だ。菅氏に近い議員が語る。

「森友問題も加計問題も今井秘書官が疑惑を強行突破しようと対応を仕切って失敗した。安倍総理が国会で『私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める』と答弁して批判に火がついたが、あれも今井氏の作文だ。菅さんはその尻ぬぐいで記者会見で矢面に立たされ、満身創痍になっている。そこで内閣改造を機に、今井に出しゃばらせないように総理に強く進言した」

 その菅vs今井の前哨戦が稲田朋美・元防衛相の更迭問題だった。今井氏は稲田氏1人の更迭を主張したが、菅氏は大臣の不祥事が防衛省内からリークされた問題を重大視して稲田氏と黒江哲郎・前防衛次官2人の両成敗を主張した。結果として、安倍首相は菅氏の提案を採用。今井氏の凋落の始まりだった。

〈黒江は国にとって重要な人間であると話したが、止まらなかった。黒江は全部の罪を被った〉

 オフ懇メモで今井氏はそう振り返ったうえでこう続けている。

関連記事

トピックス

中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
X子さんフジ退社後に「ひと段落ついた感じかな」…調査報告書から見えた中居正広氏の態度《見舞金の贈与税を心配、メッセージを「見たら削除して」と要請》
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレが関東で初めてファンミーティングを開催(Instagramより)
《新メンバーの名前なし》ロコ・ソラーレ4人、初の関東ファンミーティング開催に自身も参加する代表理事・本橋麻里の「思惑」 チケットは5分で完売
NEWSポストセブン
中居氏による性暴力でフジテレビの企業体質も問われることになった(右・時事通信)
《先輩女性アナ・F氏に同情の声》「名誉回復してあげないと可哀想ではない?」アナウンス室部長として奔走 “一管理職の職責を超える\\\"心労も
NEWSポストセブン
濱田淑恵容疑者の様々な犯罪が明るみに
【女占い師が逮捕】どうやって信者を支配したのか、明らかになった手口 信者のLINEに起きた異変「いつからか本人とは思えない文面になっていた」
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
「スイートルームの会」は“業務” 中居正広氏の性暴力を「プライベートの問題」としたフジ幹部を一蹴した“判断基準”とは《ポイントは経費精算、権力格差、A氏の発言…他》
NEWSポストセブン
大手寿司チェーン「くら寿司」で迷惑行為となる画像がXで拡散された(時事通信フォト)
《善悪わからんくなる》「くら寿司」で“避妊具が皿の戻し口に…”の迷惑行為、Xで拡散 くら寿司広報担当は「対応を検討中」
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”4週連続欠場の川崎春花、悩ましい復帰タイミング もし「今年全休」でも「3年シード」で来季からツアー復帰可能
NEWSポストセブン
騒動があった焼肉きんぐ(同社HPより)
《食品レーンの横でゲロゲロ…》焼肉きんぐ広報部が回答「テーブルで30分嘔吐し続ける客を移動できなかった事情」と「レーン上の注文品に飛沫が飛んだ可能性への見解」
NEWSポストセブン
佳子さまと愛子さま(時事通信フォト)
「投稿範囲については検討中です」愛子さま、佳子さま人気でフォロワー急拡大“宮内庁のSNS展開”の今後 インスタに続きYouTubeチャンネルも開設、広報予算は10倍増
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ
「スイートルームで約38万円」「すし代で1万5235円」フジテレビ編成幹部の“経費精算”で判明した中居正広氏とX子さんの「業務上の関係」 
NEWSポストセブン
「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン