横浜スタジアムの“難敵”が危うくDeNAベイスターズを4位に転落させるところだった――。負ければBクラスに落ちてしまう9月3日の巨人戦、DeNAは先発の濱口遥大が8回を0封。ルーキーがマウンドを降りた裏の攻撃で、2番・柴田竜拓が先制の犠牲フライを打ち上げて、1対0と均衡を破る。そして9回表に守護神・山崎康晃がマウンド登った。
山崎は先頭の橋本到に内野安打を許すなどして一死2塁とピンチを迎える。2番・マギーをサードゴロに打ち取ったかに見えたが、サードの宮崎敏郎がファンブル(記録はヒット)。一死1、3塁とピンチを広げる。打球が高く跳ねたため、目にLED照明が入ったのか、宮崎は捕球しきれなかった。野球担当記者が話す。
「この日に限らず、DeNAはサードの宮崎やレフトの筒香(嘉智)がLED照明の影響で打球が捕れないケースが目立ちます。DeNAの選手だけでなく、阪神の福留(孝介)や中谷(将大)など他球団の選手も悩まされています」
横浜スタジアムは2015年からLED照明を採用。従来と比べて、総消費電力が56%削減され、電球自体の寿命も6倍に伸びた。だが、外野を守る選手からは「眩しすぎる」「光が強い」など、プレーへの影響が懸念されている。DeNAのライトを守る梶谷隆幸は一時期、サングラスをすることで対応しようと試みたが、効果はあまり出なかったようだ。
「横浜スタジアムの他にも、ヤフオクドームや東京ドームでLED照明が採用されていますが、ドーム球場の場合、高い位置に分散して照明が設置されています。それと比べて、横浜スタジアムでは大きな照明がまとまって設置されているので、プレーへの影響が出やすいのかもしれません」