東京・千代田区にある『喜山倶楽部』は、1931年創業の伝統ある大規模パーティー会場だ。和会席からフレンチのコースまで専門スタッフが一流の腕を振るう同会場のケータリングが、9月11日の夕方、皇族方が暮らす赤坂御用地へと次々と運び込まれていった。
その夜、御用地内にある秋篠宮邸で、紀子さまの51才の誕生日を祝う夕食会が行われた。3日に眞子さまと小室圭さんの婚約内定会見が行われ、6日に悠仁さまが11才の誕生日を迎えられた。誕生会の翌12日には、佳子さまが留学のためイギリスへと旅立たれた。
秋篠宮家にとって、立て続けに大きな転機が訪れた中にあって、紀子さまの誕生会にもまた異例の光景が広がっていた。
夜6時半、誕生会に出席されるため、天皇皇后両陛下を乗せた車が御用地内へと入っていった。
「皇太子ご夫妻の誕生会に両陛下が招待され、東宮御所に足を運ばれるのは毎年の恒例ですが、紀子さまの誕生会に両陛下が顔を出されたというのは、過去に聞いたことがありません。眞子さまの婚約を陛下がお認めになった『裁可』へのお礼や、佳子さまがしばらく日本を離れられるということもあって、今回両陛下が出席されることになったそうです」(皇室ジャーナリスト)
誕生会には黒田清子さん(紀宮さま)と慶樹さん夫妻も参加していた。
「内親王から一般家庭に降嫁した“先輩”として、清子さんから眞子さまへのあたたかい助言などもあったのかもしれません」(前出・皇室ジャーナリスト)
およそ3時間にわたって楽しまれたという食事と歓談。だが、さらに周囲を驚かせたのは、その場に皇太子ご一家も招かれていたことだった。
「当初、先に出席が決まっていたのは両陛下で、あとになって皇太子ご一家も参加される方向で調整されたそうです。園遊会や新年一般参賀など公に皇族方が揃う機会を除いて、両陛下、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻がプライベートの食事会などで一堂に会されることはほとんどありません。日頃はそれぞれでご公務や宮中祭祀でお忙しく、今回のような私的なご会食は年に数度あるかないか。それだけ貴重で珍しいことなのです。今回の実現の陰にはどうやら、両家の関係の将来を案じ、皇室が末永く国民の心のよりどころとなることを願う美智子さまのお気持ちがあったようなのです」(宮内庁関係者)
◆秋篠宮さまだけ残られた1時間