ベテラン、林家ペーによる「誕生日ネタ」を想像していただけばいいかもしれない。「なんで、そんなこと知ってるの?」と共演者や視聴者が驚き、笑ってくれたら成功だ。
13日の『バイキング』CM中、曜日MCのおぎやはぎ矢作兼が「あれ、面白いんだよね」とMCの坂上忍ら共演者に説明。「ありがとうございます」と恐縮しきりのキンボシ西田に、「誰でもいいの? じゃあ…」と坂上が挙げた四股名が「魁傑」! ホントにイジワルだ(苦笑)。
だが、キンボシ西田は顔色一つ変えず、「魁傑將晃(まさてる)」「山口県岩国市」「放駒」「水族館に行くのが大好きで、最高で週に4回、水族館に行ったことがあります」と答えたのである。
続いて、坂上に促され、ゲストの女優、夏樹陽子が「琴恵光」の名前を挙げた。キンボシ西田はまたしても涼しい顔で、「琴恵光充憲(みつのり)」「宮崎県延岡市出身」「佐渡ヶ嶽部屋」「お姉さんがつい最近まで渡辺いっけいさんのマネージャーさんをやってました」…、その、あまりにもニッチで、相撲と関係なさすぎる「ワンポイント情報」にスタジオは大爆笑。ネタ振りした矢作兼も身体をよじって笑っていた。
ワンポイント情報は、「できるだけ、どうでもいいものをセレクトしています。仲のいい力士が増えたいまは、『これを入れて』と情報を教えてくださる方が増えました。自薦も他薦も多いです」とのことだ。
そんなキンボシ西田が今場所注目しているのは、豪栄道(大関)、阿武咲(前頭三枚目)、貴景勝(前頭五枚目)の3力士。
「豪栄道はカド番。最近5場所の優勝者は全て休場中の横綱ですが、6場所前は豪栄道が優勝しています。実はそのときもカド番だったんです。稽古の調子もいいし、動きもいいので、実力通りの相撲ができれば優勝できる」
「阿武咲は、21才と、いまノリにノッている若手力士。稽古で横綱から指名されたりと期待もされている。今場所のように混戦なときは経験が多いほうが有利だが、勢いにのれば優勝できる」
「貴景勝も21才で阿武咲とは小中学校のときから意識しあう仲。先場所も横綱相手にいい取り組みをしていたし、実力もあるので、阿武咲関に負けじと揃って快進撃に…という可能性もある」
と、「ワンポイント情報」とは異なり、解説に笑いはなく、ひじょうにしっかりしている。
「はなわ」や、“相撲ものまね”の「あかつ」のように男性芸人にも相撲通が増える中、「イケメン」で「お坊ちゃま」で、多くの力士から可愛がられている「キンボシ西田」をきっかけに相撲ファンになる若者も今後、増えるに違いない。
「力士を好きすぎて、イエスマンになってしまうのが悩み」というが、間違いなく新しいカタチの“スー女”ならぬ“スー男”。「キンボシ西田」に大注目だ。