放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、“スー女”ならぬ“スー男”、注目の相撲芸人・キンボシ西田をレポート。
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白鵬、稀勢の里、鶴竜の三横綱に、5月に大関になったばかりの高安、アクロバティックな相撲の宇良、そして碧山、佐田の海の7力士が休場しているのが大相撲秋場所だ。
懸賞が取り下げられたリ、チケットの値崩れなどがあったりするものの、NHKによる『大相撲秋場所』中継は11~12%をキープ(17時台。ビデオリサーチ・関東地区)。
スー女の増加に注目が集まったり、相撲リポーターの横野レイコ、「相撲少女・眞子ちゃん」こと久志本眞子、元大関・若島津(現・年寄・十二代二所ノ関)・高田みづえ夫妻の娘、アイリら、相撲に詳しい“芸能界のスー女”たちは情報番組やバラエティー番組から引っ張りだこだ。
そんな中、異彩を放っているのが、「キンボシ西田」こと、お笑いコンビ「キンボシ」の西田淳裕。
6日、『バイキング』(フジテレビ系)では、件の「3横綱1大関」休場に関連する「休場の歴史」や、「そんな異常事態だからこそ面白い」という秋場所の優勝力士予想をしにスタジオへやってきた。
先日の『ものまね紅白歌合戦』(同)では司会の東野幸治から「インドネシアの山P(山下智久)」と呼ばれたイケメンで、東京NSC16期生の30才。1期先輩の15期生に横澤夏子や「おかずクラブ」が居ると聞けば、いかに若手かがわかろう。
芸人としては、まだまだなのだが、力士の間では、知名度100%。特に横綱白鵬は、このキンボシ西田のことが“大のお気に入り”で。巡業に同行させたり、酒席に呼んだりしていると聞く。
お笑い芸人というと、芸人同士ルームシェアしている者が多いが、なんとキンボシ西田は「力士が好きすぎて、山口関とは一緒に住んでいたこともある」とか。
相撲ファンになったきっかけは、出身の鹿児島県は徳之島から、朝潮と旭道山が出ており、キンボシ西田5才のときに行われた横綱朝潮太郎の銅像の除幕式にやってきた小錦を見て、「お相撲さんって、かっこいいな」と思ったからだそうだ。
「芸能人とかがやってくる島ではなかったので、出身の力士が大スターだったんです。地元では旭道山が勝った日には花火があがっちゃうぐらい大騒ぎでした。だから小さい頃から、じいちゃん、ばあちゃんと一緒にNHKの大相撲中継を毎日見ていて、どんどん、のめりこんでいきました」と西田。ちなみに、歯科医の父は、あまり相撲には興味がなかったそうだ。
上京し、早稲田大学4年のときにNSCに。現在のウリは、某局ディレクターが名付けてくれたという「支度部屋ニュース」だ。
これは、共演者が誰かの四股名を言うと、続けてキンボシ西田が、「下の名前」、「出身地」、「部屋」、そして独自取材による「ワンポイント情報」をスラスラ言う、いわゆる“ネタ”である。