1965年のドラフト制度導入後に入団した選手のうち、1000本安打を達成した選手は183人(外国人を除く、以下同)いる。
このうち高卒は81人で全体の44%、大卒は65人で36%。ただし、大学から実業団を経て達成した選手(以降、「大―実」)も10人(5%)いるから大きな差はない。
100勝以上した投手は70人。このうち高卒は27人(39%)で、大卒は20人(29%)、そして「大―実」は5人(7%)だ。こちらも高卒が少し多い程度だ。広尾氏がいう。
「キャリアごとに割合で見ると、1000本安打あるいは100勝を達成する確率は高卒で7.2%、大卒で8.5%(大―実は3.3%)。高卒は4年早くプロ生活をスタートしているにもかかわらず、通算成績でそれがアドバンテージになっているとはいい難い」
※週刊ポスト2017年9月29日号