多くの混乱を生んだ小田急線火災の火元が“再炎上”している──。
9月10日午後4時頃、東京都渋谷区代々木の建物から出火。すぐ脇を走る小田急小田原線の電車が緊急停車したところ、2両目の屋根にその火が燃え移った。建物と電車の火が完全に消えるまで出火から1時間40分もかかり、小田急線は一部区間で約5時間半にわたり運転を見合わせ、約7万1000人に影響が出る惨事となった。
出火元は、プレハブ3階建て約150平米の「オザキボクシングジム」だった。1階がリングの置かれた練習場で、2階と3階が合宿所となっていた。火は3階部分から出ており、捜査関係者によれば「タバコの火の消し忘れが原因のようです」という。
夕方からの混雑時のアクシデントに多くの小田急利用者の怒りが、このボクシングジムに及んだ。乗客と見られる人々はSNSで〈このボクシングジムのせいで帰宅時間が大幅に遅れた〉〈ボクサーのくせにタバコを吸うな〉などの怒りをぶちまけていた。
こうした反応が影響したのか、火災の翌日、ジムのホームページは〈メンテナンス中です〉という文字が表示される事実上の閉鎖となったが、それでも人々の怒りの“火”は消えなかった。このジムの“過去”を指摘する声まで出始めたのである。
〈ここって、あの事件の犯人が所属してたジムじゃねえか! トラブル続きで呪われてるんじゃねえの?〉
約2年前に起きた、「猟奇的だ」として全国的に注目を集めた傷害事件について、このジムに所属していた元プロボクサーが犯人であったことが話題になっているのだ。