4番・鈴木誠也が怪我で離脱しても勢いはまったく衰えなかった。ペナントレースを独走した広島カープだが、その強さとは裏腹に複雑な思いを抱いているファンがいる。本誌・週刊ポスト前々号で「ファンの観戦マナーの悪さ」や「チケットの買い占め問題」「対戦相手本拠地でもデカいツラをする」などを往年のファンたちが嘆いているという記事を掲載したところ、編集部には大きな反響が寄せられた。
記事には賛否両論あったが、〈よくぞ書いてくれた〉、〈甲子園のライトスタンドのカープファンのマナー違反は度を超えている〉といった本誌記事に賛同する声が多数を占めた。
その中で、〈本当にその通り……いやそれ以上に酷いです。ぜひもっと取り上げてもらいたい〉と連絡をくれた、マツダスタジアムの近くに住む30代男性に話を聞いた。
「試合の2、3日前から球場正面で寝泊まりして試合開催を待っている人たちがいるのですが、夜中にもかかわらず缶ビール片手に大宴会。そういった“宴会軍団”がいくつもあり、彼らは酔って大声で叫ぶので、近隣住民は大迷惑しています。何度も球団に苦情を出しましたが、改善されていません」
球場の管理事務所や所轄警察に訴えても「カープさんにお任せしています」と突き返されてしまうという。
彼らが試合前から寝泊まりするのは、試合当日の開門と同時にダッシュして内野自由席を確保するためだが、ここでも問題が起きている。30年来のカープファンだという60代男性が言う。