ジャニーズのアイドルたちが活躍するのは恋愛ドラマやバラエティーばかりではない。最近、注目の時代劇でも多くのタレントが活躍しているのだ。彼らが時代劇で起用されるのはなぜか? コラムニストで時代家研究家のペリー荻野さんが解説する。
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そんなわけで、いよいよ登場する松岡昌宏の『名奉行! 遠山の金四郎』。若気の至りで背中に桜吹雪の彫り物を入れちゃったりした旗本遠山金四郎(実在)が、北町奉行に就任。ふだんは遊び人の町人「金さん」として江戸で事件を探り、お白洲では見事な名裁きを見せるというストーリー。
これまで中村梅之助、杉良太郎、高橋英樹、松方弘樹、西郷輝彦、里見浩太朗など名優が演じてきた、この主人公がTBSに登場するのは実に23年ぶりだ。
今回、金さんは元カノ(稲森いずみ)と再会。なんと彼女は「女ねずみ小僧」なのだ。松岡・稲森といえば『怪物くん』では、悪魔界の名コンビだったが、ここでは盗人と奉行。どうする金さん!?
先年、私はラジオ番組で『次の金さんは松岡』と妄想キャスティングをしていた。なぜ、そんなことを言い出したかといえば、松岡本人が時代劇を大好きだと知っていたからだ。聞けば、数々の時代劇を再放送でチェック。1970年代の梅之助版はじめ、歴代金さんも楽しみにしていたという。
思えば、今年は東山紀之の新春スペシャル『大岡越前』で年が明け、松岡の金さん、映画では岡田准一の『関ヶ原』がヒットしている。なぜ、ジャニーズタレントは時代劇で活躍できるのか。