《国民の模範》《スターのお手本》《特別な男》。韓国メディアがこれほど絶賛する入隊劇は異例だ。9月4日、韓国の人気アイドルグループ『2PM』のメンバー、テギョン(28才)が兵役任務に就いた。
18才から25才までの成人男性に2年間の兵役義務が課せられる韓国の徴兵制度。これまで芸能人が兵役に就くたびにファンは涙に暮れ、除隊する2年後を待ち焦がれてきたが、今回は趣が違う。
「テギョンの“強い思い”を汲んで、笑顔で送り出すことに決めました。だから涙は見せません」(30代ファン)
テギョンは“本来行かなくていい”兵役に、あえて手を挙げたのだ。韓国のスポーツ紙記者の話。
「テギョンはアメリカからの帰国子女で、永住権も持っている。外国に永住権を持っている韓国人に兵役義務はありません。でも、彼は韓国人としての誇りが強く、兵役に行くためにあえて永住権を放棄したんです」
兵役逃れが社会問題化した韓国芸能界において、「永住権」はのどから手が出るほど欲しい権利である。いわば、「兵役に行かなくていい」という免罪符だからだ。その免罪符を手放したテギョンは、驚きの行動に出た。