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着エロで人気の青木りん 元々はSPEEDに憧れるアイドル志望

『EAT ME』(2005年・彩文館出版)より、撮影/野川イサム

「着エロ」という新語が誕生したのは、2002年頃とされる。携帯電話から鳴る「着メロ」をもじり、「着衣のエロチシズム」を表わす言葉として生まれ、やがて大ブームを巻き起こした。爆裂Kカップで着エロ界に旋風を巻き起きした青木りんが当時を振り返る。

 * * *
 あれを着エロと呼ぶのかどうか……それでも、すごく驚かれたシーンがあります。四つんばいになって、ちょっと斜め上から撮ってもらったら、おっぱいが大きすぎて乳首がナチュラルに下を向いて、何も使わずに隠れてしまったんですよ。もともとSPEEDに憧れた正統派アイドル志望だったけど、やっぱり「おっぱい」で取っ掛かりがあるのかなと認識しました。

 私は山形から16歳で上京して、17歳でグラビアデビューしました。最初は普通のグラビアでしたけど、着せられる水着がとにかく小っちゃくて、半分着エロ状態(笑い)。ファースト写真集では、表紙から下チチが見えてますから、着エロに移行するのは時間の問題でした。

 当時は「Kカップ108cm」をアピールしていたので、特にDVDなんかだと、芸人かと思うくらいにおっぱい攻撃です。胸で風船を割ったり、缶をはさんでつぶしたり、バナナを何本、下チチに挟めるか……そんなことばかりやらされましたね。

 一度、さすがにこれはと思ったのがバリ島のロケです。胸に縄が食い込むようなハードな撮影の直後に、水鉄砲のマシンガンで牛乳を勢いよく全身にかけられたこと。それでなくても肌が縄でヒリヒリしているのに、痛さ倍増で完全にキレました。

 あの時期、「はい次、はい次、はい次」って感じで、バリエーションがどんどん増えていった。目隠しされて、胸にカップ麺や納豆までこすりつけられての「利きおっぱい」は、さすがに理解に苦しみましたけど。

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