自身の誕生日の日、突然引退を発表した歌手の安室奈美恵(40)。彼女の引退に気をもんでいるのはファンだけではなかった。安室の動向を今一番気にしているのはNHKだろう。『NHK紅白歌合戦』の因縁は深い。
安室はソロデビューした1995年に初出場し、それから9年連続で出場を果たしている。1997年には弱冠20歳でトリを務め、妊娠出産から復帰した翌1998年には最高視聴率64.9%を記録。紅白としては13年ぶりの60%台の立役者となった。
「このとき『NHKの救世主』と呼ぶ人もいました。これ以降、1回も視聴率60%台は出ていない」(NHK関係者)
しかし不思議なことに、連続出場が途絶えた2004年以降、彼女は一度も紅白に出ていない。
「紅白に出場しなくなった理由として、『一時期の人気低迷期に落選させたことを根に持っている』などと報じられたこともありますが、実際は歌手としての安室のこだわりがある。彼女は生放送で慌ただしい紅白では納得のいくパフォーマンスができないと考え、近年はテレビの歌番組よりもライブを大切にしてきた。
昨年はリオ五輪のテーマソングに彼女の『Hero』が起用され、NHKは局長クラスが自ら紅白出場を打診したようですが、安室側が希望した『フルコーラスで歌わせてほしい』、『生放送ではなく収録で』などの条件面で折り合わず、実現しなかったようです」(芸能担当記者)