札幌ドームでの“消化試合”に連日、ファンが大挙して詰めかけている。お目当てはもちろん今オフのメジャー移籍が確実な日本ハムの大谷翔平(23)。チームは早々にCS進出の可能性が消滅したが、渡米前の“最後の勇姿”に熱視線が注がれている。そして、何より気になるのが大谷の移籍先だ。MLBに詳しいジャーナリストが説明する。
「本来なら、ポスティング・システムを使った“大谷争奪戦”には金満球団しか参加できないはずだったが、メジャーの新労使協定で、25歳未満の外国人選手の契約総額に上限が設けられ、“大谷を安く買える”状況となって獲得のハードルは低くなっていた」
そうしたなかで、ここにきてMLB公式サイトが大谷の特集記事を掲載。今季GM格以上の首脳が訪日して日本ハムの試合を視察した5チームに絞って、実際に大谷の移籍先となり得るかがレポートされた。
その5チームは、ドジャース、ヤンキース、パドレス、レンジャーズ、マリナーズという顔ぶれ。
同記事では、移籍先になり得るかを左右する要素として、「契約金を巡る制約の有無」が挙げられた。5チームのなかでもドジャースとパドレスは、昨季、外国人選手獲得に費やした資金の超過罰で、今オフに大谷のために用意できる契約金額が30万ドル(約3300万円)に制限されるというのだ。大谷の契約金としては、いかにも安すぎる。
そうなると“候補”は残りの3チームに絞られたのか。スポーツ紙の担当記者はこんな言い方をする。