突然の「決意表明」に古巣は即座に反応した。落合博満氏(63)の監督擁立に向け、ロッテが水面下で動き始めたとの情報が球界を駆け巡った。きっかけは9月17日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)での発言。出演した落合氏は、司会の関口宏の「声がかかれば(監督を)やるんですね?」との問いに「はい!」と即答したのだ。ロッテ担当記者がいう。
「中日のGM退任後、沈黙を続けていた落合氏が意欲を示したことで、ロッテ幹部は色めき立った。伊東勤監督の後任には、今季限りで現役引退の井口資仁(42)が有力視されている。一方で、球団内には『(井口は)指導者経験がないのに大丈夫か』との声もあった。OBで韓国ロッテの育成打撃コーチをしているフリオ・フランコ氏(59)も挙がるが、こちらも手腕は未知数。かつてのバレンタイン問題(*注)で外国人監督にアレルギーがある。その点落合氏となれば選手時代の球団への貢献度、監督実績ともに格が違う」
【*注:2008年12月、ロッテ球団は2009年シーズン終了をもってボビー・バレンタイン監督(当時)との契約を打ち切ると発表。シーズン開幕前の異例の発表は世間を驚かせた。背景に契約金を巡るトラブルがあったと取り沙汰された】
落合氏はロッテでの現役時代に3度の三冠王に輝き、中日監督としては8シーズンすべてAクラス(リーグ優勝4度)。だからロッテも有力候補として検討したのだろう。それでも監督には引退試合で劇的な2ランを放った井口が就くとの見方が大勢だが、落合氏には別の球団からも引き合いがありそうだ。
「楽天の三木谷浩史オーナーも興味を示していると聞いている。こちらは球団副会長の星野(仙一)氏(70)と落合氏の関係が微妙なのがネックですが、楽天は“結果がすべて”のドライな人事が特徴。落合氏とは相性がいいかもしれない」(スポーツ紙デスク)