ライフ

“死後格差”の無情 墓は金額で個室か相部屋かが決まる

「死んでしまえばみな同じ」は過去の話に

 東京都中央区にある築地本願寺が今年11月に「合同墓」を開設、募集を始めると話題になっている。「合同墓」について、葬儀・お墓コンサルタントの吉川美津子氏が解説する。

「お墓には、屋外の墓地に墓石を建てる『一般墓』や、建物内に小さな納骨スペースを設ける『納骨堂』などがあります。

 その中でも、ご遺骨を他の人のものと一緒に納骨するタイプのお墓は『合同墓』と呼ばれます。集合で納骨するため、納骨方法が指定されたり、ご遺骨を後から取り出せないなどの制約があります。

 それでも墓を継ぐ人がいない、墓にお金をかけたくないなどの理由で選ぶ人が増えています。築地本願寺の合同墓は、有名なお寺のものであるため人気が集まると予想されます」

 いうなれば「普通の墓=一軒家」「納骨堂=マンション」「合同墓=シェアハウス」というところか。同じ合同墓でも、さらにその中に“格差”が存在する。

 築地本願寺の合同墓は、3つの価格帯(お布施)に分かれている。最も安い30万円~の場合、遺骨は個別に袋に入れられて他人の遺骨と一緒に「合同区画」に収蔵される。しかし50万円~だと、独立した「個別区画」に6年間保管される。さらに100万円~の場合は、期間が32年になる。支払うお金によって“個室”か“相部屋”かが決まるのだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

百合子さまは残された3人の仲を最後まで気にかけられたという(2023年6月、東京・港区)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン