バラエティー番組やワイドショーで大人気の梅沢富美男(66才)。毎日のようにズバズバとものを言い、老若男女をスッキリさせている。そんな忖度なしの本音だらけのエッセイ『富美男の乱』(小学館)もこの度、上梓した。
「間違っている、筋が通らないことはおかしいとハッキリ言う。遠慮も忖度もしない。だって今、老いも若きも周りに気を使ったり空気を読めとか言われて、言いたいことも言えなくなってるだろう。そんな息苦しい世の中だからこそ、俺は言うぞ、みんなの代弁してやるぞと思ってさ」
梅沢は、自分の発言がネットで炎上しようが、問題視されてテレビに出られなくなろうが、「ちっとも怖くない」そうだ。それは「あくまで俺は『舞台役者』だから」。
テレビでキレまくっている梅沢を知らない人は今やいないだろうが、梅沢は本来、舞台生活50年という筋金入りの「役者」である。
1才5か月で両親が率いる「梅沢劇団」で初舞台、15才で役者本格デビュー。1983 年に“下町の玉三郎”として女形でブレークした。テレビの人気者となった現在も、大都市の大劇場から全国各地のホールまで、年間180日は舞台に立つ。
「売れない時期も長くてさ。客から“ヘタクソ!”って罵声を浴びたりもしたよ。それでもめげずに、目の前の客を笑わせるためにどうすればいいか試行錯誤したし、売れるようになってからも、さらに上の芸をめざして、日々舞台に立ちながら芸を磨いてきた自負があるよね。それが今でも大劇場から呼ばれ続けたり、テレビのトーク番組で笑いを取ることにも役立ってるんだと思う」
撮影/相澤裕明
※女性セブン2017年10月12日号