このところ、黒柳徹子(84)の話題が何かと取り上げられている。10月2日に始まるドラマ『トットちゃん』をはじめとして、多くのメディアに引っ張りだこなのだ。先日には、8月末に右大腿骨を骨折しながら主演舞台に立ったことが大きなニュースになった。なぜ今、黒柳徹子なのか。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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10月2日、ドラマ『トットちゃん』(テレビ朝日系、月~金曜12時30分)がスタートします。同作は徹子さんが生まれる前の黒柳家から、「トットちゃん」と呼ばれていた子ども時代、「テレビ女優第1号」となったNHKでの日々、初めて明かされる国境を越えた恋までを描いた半生記。同作の前には『徹子の部屋』(月~金曜12時~)が放送されている上に、CMをはさまずにドラマがスタートするなど、「テレビ朝日の昼は、まるごと徹子さん」という形になります。
また、9月27日には、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)の特番に徹子さんが出演。「今年1月に出演したばかりにも関わらず再登場」「テレビ初のプライベート30時間密着」という異例の大特集が組まれました。
土曜には1986年の初回からレギュラー出演している『世界ふしぎ発見!』(TBS系)も放送されているほか、「日本パンダ保護協会名誉会長」だけに上野動物園の赤ちゃんパンダ・シャンシャンの報道でも何度となく登場。振り返ると、8月にも『24時間テレビ』(日本テレビ系)へ38年ぶりに出演していましたし、見た目も声もそっくりのアンドロイド「totto」が開発されるなど、徹子さんを目にする機会が増えています。
◆中高年層に加え、若年層の支持も獲得