「政治家の役割は国民の様々な利害を調整することです。外交でも同じ。意見の違いをどこで折り合うか、臨機応変に対応して政治的な目標地点に着地させる冷静な判断と手腕が問われる。批判や反対意見にいちいち感情的になっていたら政治になりません。
例えば小泉純一郎・元首相は、党内の反対にも馬耳東風で『他人がどう思おうとこれをやる』と郵政民営化を進めたが、反対派を罵ることはなかった。菅直人氏のようにずっとキレているのは、自分なりの信念や政治論理を持たず、本質的に自分に自信がないから八つ当たりしていたのでしょう」
“プッツン権力者”はもう御免である。
※週刊ポスト2017年10月13・20日号