日本人女性の約12人に1人が乳がんに罹るといわれる現代において、毎年10月1日は、乳がんの正しい知識を広め検査の早期受診などを呼びかける『ピンクリボンデー』とされている。
今年も各地で啓発イベントが行われた。都内で開催されたシンポジウムでトークショーに登場したのは南果歩(53才)。昨年3月に乳がん手術を受けた南に期待されていたことは、もちろん、どうがんと向き合い、どう乗り越えたか。そして、夫をはじめとした家族が、どう自分を支えてくれたのかということ──のはずだった。
白いブラウスにピンク色のスカートという華やかな格好で登場した彼女の口から出たのは、衝撃の告白だった。
「身体的には元気だったけど、精神的な重荷がある時期があった」
「今年の春から精神的に疾患が出て、(がんとは)別の闘病が始まりました」
原因は明白だろう。今年3月、夫・渡辺謙(57才)と20才年下ジュエリーデザイナーとの「ニューヨーク不倫」が発覚。その事実を知った南は、外出できないほどの憔悴に襲われたという。
「2017年は荒波の中に小舟が翻弄されている状態だけど、こうやって生きていることが大事」
「去年より今年の方がやせた。今年はいろんなことがあったので」
「マンモグラフィーが痛いって、何言ってるんですか! マンモなんかへのかっぱですよ。あんなもんは瞬間なんで、痛いうちに入りません」
意味深な言葉の数々に、会場は静まりかえった。
南の悲痛な言葉に同情の声が集まる一方で、不貞を働いた夫に全責任があるにしろ、「いつまで責め続けるのか」と、渡辺に同情する意見も聞こえてくる。動物行動学研究家の竹内久美子さんが解説する。