国内

小中学校の運動会、個人情報の問題でカメラ持ち込み禁止校も

カメラの場所取りはもはや過去の話?

 小中学校の運動会といえば、朝から子供たちの歓声や音楽がにぎやかに聞こえ、その地域の賑わいをあらわす季節の風物詩のようなものだった。ところが、子供と保護者が入り混じって和気藹々とする「風景」まで変化の波に晒されている。

「近所から騒音の苦情があるので、校庭ではなく、自治体の運動施設で行なう学校もある。合図のピストルがうるさいとの苦情を心配して、手旗合図にする学校も多くなっています」(教育評論家の石川幸夫氏)

 それと並行して強化されているのが不審者対策で、近年は保護者の入場が制限される例まであるという。

「観覧希望者は事前登録が必要で、配布済みのシールや名札がないと敷地内に入れません。校内では保護者や関係者はサングラスやマスクも着用禁止。子供たちは個人情報保護のため、学年や名前の書かれたゼッケンを付けなくなりました」(埼玉・小学生保護者)

 ある程度は仕方ないのかもしれないが、なかには父兄が“俺たちはストーカーか!”と文句を言いたくなるようなケースも。

 昨年、小学生の孫の運動会を観戦した男性(68)が寂しそうに言う。

「驚いたのは、生徒の席と保護者席が離れていて、間に民間の警備員が立っていたこと。せっかく孫の応援に行ったのに『子供たちに近づいてはダメ』と注意されてガッカリでした。もう今年は行きません……」

 近づくことはおろか、遠くからの「撮影」すら許されないこともある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

広末涼子容疑者(写真は2023年12月)と事故現場
《広末涼子が逮捕》「グシャグシャの黒いジープが…」トラック追突事故の目撃者が証言した「緊迫の事故現場」、事故直後の不審な動き“立ったり座ったりはみ出しそうになったり”
NEWSポストセブン
北極域研究船の命名・進水式に出席した愛子さま(時事通信フォト)
「本番前のリハーサルで斧を手にして“重いですね”」愛子さまご公務の入念な下準備と器用な手さばき
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
【広末涼子容疑者が追突事故】「フワーッと交差点に入る」関係者が語った“危なっかしい運転”《15年前にも「追突」の事故歴》
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
「全車線に破片が…」広末涼子逮捕の裏で起きていた新東名の異様な光景「3kmが40分の大渋滞」【パニック状態で傷害の現行犯】
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
広末涼子(時事通信フォト)
【広末涼子容疑者が逮捕、活動自粛発表】「とってもとっても大スキよ…」台湾フェスで歌声披露して喝采浴びたばかりなのに… 看護師女性に蹴り、傷害容疑
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン