「昨日も、朝8時から公園でずっと遊んでいました。息子は最近、ボール遊びにハマっていて。サッカーみたいに蹴りっこをして、飽きたかな? と思ったら“今度はポンしよう!”って投げっこ」
元読売テレビアナウンサーで、現在はがん撲滅や難病対策を支援する『清水健基金』の代表を務める清水健さん(41才)が、自身2冊目の著書『笑顔のママと僕と息子の973日間 シングルファーザーは今日も奮闘中』を10月5日に上梓した。
「自問自答の日々です。朝起きてご飯を食べさせようとすると“ヤダ”。お着替えも“ヤダ”。ようやく自宅を出ると“うんちしたい”でトンボ帰り…。苦労を通り越して、笑いが出ちゃいます。でも、当たり前ですけど、ぼくにとって、子育ては『手伝う』ではなく、『する』ということ。息子にとって親はぼくだけですから」
清水さんの妻・奈緒さん(享年29)が乳がんのためこの世を去ったのは2015年2月11日。長男が誕生してから、わずか112日後のことだった。その長男は、来年4月に幼稚園入園を迎える。清水さんは目下、積み重なるパンフレットと格闘する日々だ。
「“ここは運動に力を入れてるんだな”とか、“英語の授業か。ぼくは話せないから息子にはできるようになってほしいな”とか、各幼稚園でいろんな特色があって。子供を育てることって、選択の連続なんだなって実感します。
でも、1人じゃどうしても答えが出せないこともたくさんあって…。“奈緒だったらどうするのかな”って思うことも多いです。そんな時に相談するのは、やっぱり奈緒なんです。奈緒にLINEでメッセージを送って。情けないですよね。愚痴だったり弱音だったり、“助けてほしい”ってSOSを送ったこともあります。もちろん、既読にはならないし、返信も絶対にこない。そんなことわかってるんだけど、でもなんとなく、奈緒なら“大丈夫”って言ってくれてるような気がするんです」