芸能

朝ドラ『わろてんか』 豪華男優陣に「眼福の朝」との指摘

番組公式HPより

 好調なスタートを切った朝ドラ。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。

 * * *
「わろてんか」の意味は「笑ってください」。「吉本興業」の創業者・吉本せいをモデルにしたヒロイン・藤岡てんの物語。NHK 朝ドラ『わろてんか』もスタートから2週間。いよいよこのドラマの見所、魅力の在処がわかってきました。5つポイントを挙げると……。

【1】文句なし、豪華な男優陣に眼福の朝

 松坂桃李。高橋一生。千葉雄大。言うことない。彼らをじっくりと見られる朝ドラなんて眼福。特に、新たな魅力と役者としての可能性を見せてくれた千葉さんの演技には、名残惜しさで一杯です。

 これまで千葉さんは主に「かわいらしい男子」ぶりを発揮してきた。けれど今回の朝ドラでは病の苦しみを抱え、妹への包み込むような愛を持ち、家業と時代への広い視野を持つ。そんな知的存在として輝いて見えた。イケメン俳優を脱し個性派俳優へとジャンプしていこう、という意気込みが、ひしひしと伝わってきました。その病もできればドイツの新薬で治療して欲しかった。たった2週間で千葉さん退場ではあまりに短かくてもったいない。

 そして……てんの縁談相手として登場してきた伊能製薬社長の息子・伊能栞を演じる高橋一生さん。伊能は帝大卒、貿易会社経営、容姿はスマートと、ありえないハイスペック。その上、暴漢に囲まれたてんを、えいやっと助け出す格好よさ。敵をなぎ倒す時の鮮やかな立ち回り、その肩幅の広さや胸の厚さに、はっとさせられる。

 高橋さんってこんなに骨太だったっけ? もっと華奢じゃなかったっけ? そんな落差もまた魅力的。唸らされるほどの演技上手。

 次々にタイプの違う人物に成り代わっていく役者の度量を味わうこともまた、ドラマ視聴の楽しさ。これからは伊能とヒロインをわたりあう北村藤吉・松坂桃李さんの活躍に注目。伊能とまた一味違った男ぶりを堪能したいものです。

【2】ヒロイン・てんを演じる葵わかなの安定感

 ヒロインオーディションで2378人の候補者の中から選ばれた葵わかな。演技歴はさほど長くないのに、実に安定した演技。主人公の軸が安定していると、その分ドラマとして周辺をさまざまに展開させていくことも可能になります。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン