11年ぶりのBクラスに沈み、初めてクライマックスシリーズ進出を逃したヨシノブ巨人。捲土重来を期す荒療治を施すかと思いきや、早くも「あの持病」が再発の兆し……それどころか、病原菌は大幅にパワーアップしている。
4位に沈んだ不振の元凶、それは何をおいても2016年オフに獲得した「30億円補強組」の不発だろう。
「他球団の大砲ばかりを何が何でも獲りにいく巨人にしては珍しく、FA加入の3選手は『強打のセンター』『先発投手』『リリーフ左腕』という明確な役割を期待されていた。しかし、陽岱鋼は打率.264で9本塁打と低迷。森福(允彦)は開幕7試合で0勝2敗の乱調で即二軍落ち。6月に故障明けでやっと1勝した山口俊に至っては、直後に泥酔事件を起こして謹慎処分となる始末。これでは30億円をドブに捨てたようなもの」(スポーツ紙デスク)
それでもこの球団はさらなる補強に走りそうだ。「30億円でBクラスならもっとカネを使わなきゃ勝てない」ということか。
◆台湾から「第2の王」を輸入
今季の巨人はまれに見る貧打にあえいだ。20本塁打以上の打者は1人もおらず、最多はマギーの18本。そのため、獲得リストに名を連ねるのは30本塁打以上が期待される大砲が中心だという。巨人番記者がいう。
「すでに調査をスタートしているのがヤクルト・バレンティンと中日・ゲレーロ。中日に『単年5億5000万円の3年契約』を求めたゲレーロは決裂が濃厚です。バレンティンは複数のメジャー球団も注目しており、ゲレーロ以上のマネーゲームになると予想される」