国民が主権者の権利を行使できる唯一の機会は選挙だが、衆院選はほぼ3年に1度、参院も3年ごとの改選だ。国政に審判を下すチャンスは年に1回もない。だが、今回の総選挙でこの国に“自民党永久政権”ともいえる政治体制が出現し、有権者が声をあげる機会さえ失われてしまったかもしれない。主権者を恐れなくなった政治家は驕り、役人はますます忖度し、権力はどこまでも腐敗していく。東京五輪までの3年間に起きる政治カレンダーをシミュレーションすると、“安倍晋三首相とその仲間たち”だけが喜ぶ未来が見えてきた。
■2017年12月
・「希望の党」小池百合子・代表辞任、「希望の党」憲政史上最速の解党
・立憲民主党が希望の党残党を吸収合併、新・55年体制へ
・安倍政権続投の最大の功労者、小池&前原誠司・民進党代表が自民党入党?
■2018年4月
・加計学園、「禊は済んだ」と獣医学部開校
・75歳年金繰り下げ選択制導入! 高齢者いじめの「トリプル計画・ダブル改定(*注)」発動
【*注/来年4月に始まる厚労省の「第7次医療計画」「第3期医療費適正化計画」「第7期介護保険事業計画」と「診療報酬改定」「介護報酬改定」を示す】