AKB48に所属していたころは、おバカキャラとして注目を集めた川栄李奈(22)。グループ卒業後は、ドラマ、映画、CMにと引っ張りだこで、一躍、女優として注目を集める存在に。そんな彼女が、キャラの違う2人の姫を演じて話題を集めている。女優・川栄李奈の見事なお姫さまっぷりをコラムニストのペリー荻野さんが解説する。
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川栄李奈といえば、最近ではau三太郎CMシリーズの織姫でおなじみ。なぜか、桃太郎のように巨大な桃から「おりゃーっ」と姿を現したかと思えば、「織ちゃんって呼んでいいぞ」と三太郎にも堂々のタメ口。最近では、乙姫(菜々緒)の竜宮城のバイトリーダーとして三太郎を出迎え、「はい、ナマ三丁!」と威勢のいいところを見せている。
こんな織姫にかかったら、天の川も笹の葉の短冊も木端微塵だが、元気のいいところで「川栄李奈はこれでよし」と視聴者も認めたところだと思う。
しかし、そんな川栄がまったく別の「姫」になってしずしずと歩いているドラマがある。NHK土曜ドラマ『アシガール』。これは戦国時代にタイムスリップした現代の女子高生唯(黒島結菜)が、地元武将の若君・羽木忠清(健太郎)に一目ぼれ。自ら足軽の唯之助と名乗って、若君の命を守ろうと奮闘するという奇想天外な物語である。その中で川栄は、忠清の許嫁である松丸家の姫・亜湖を演じている。
許嫁とはいっても相手の顔も知らない時代。亜湖はパステルカラーに花柄の可愛らしい打掛を身に着け、「忠清さまにお会いできるのが、待ち遠しくてなりませぬ」などと、うっとり。恋に恋する姫なのである。