人々を笑わせたいのにセンスがない。全く売れていないのに、スターだと偽ってしまう。米問屋の息子なのに誤って古米を大量に仕入れてしまう──。NHK連続テレビ小説『わろてんか』で松坂桃李(29才)が演じるヒロイン・てんの夫・藤吉(とうきち)が見せる“ちょいダメ”な一面が女性視聴者の心をわしづかみにしている。
「藤吉はちょっとダメなところがかわいい。特に失敗したとわかった途端に、がっくりと肩を落とすところがたまらない。ついつい応援しちゃう」(静岡県・50才・専業主婦)
「自分をよく見せようとバカみたいなウソばかりつくところに、年甲斐もなくズッキュンされています」(埼玉県・42才・パート)
藤吉のようなイケメンなのに「ちょいダメ男子」が芸能界でも急増中だ。そして、そんな男子たちに多くの女性たちが骨抜きにされている。
その代表格が若手イケメン俳優・成田凌(23才)だ。月9ドラマ『コード・ブルー』(フジテレビ系)ではドクターヘリに乗る際、乗り物酔いしないように手首の酔わないツボを「痛い、痛い」と言いながら押している冴えないフェロー・灰谷先生を演じていたが、実生活でも“ちょいダメ”な素顔を思いがけないかたちで披露していた。
写真週刊誌『フライデー』に恋人の戸田恵梨香(29才)とのドライブデートが報じられたときのことだ。戸田を助手席に乗せた成田が運転する車がハリコミ中の同誌記者の車に接触事故を起こしてしまう。現場検証後、記者が「実はフライデーの…」と身元を明かすと、戸田が「アハハ! すごいですね」と豪快に笑い飛ばしたのに対して、成田は消え入るような声で何かを呟くなど、終始オロオロする姿が報じられた。
一部では「男を下げた」「ヘタレ」などと揶揄する声もあがったが、「あの『コード・ブルー』の灰谷先生役がハマっていたのは、素だったからなんだ!」「ダメな姿を見て、ますます好きになった」なんて好意的な声も。
ブルゾンちえみ(27才)の両脇を固めるwith B(ブリリアン)もちょいダメ感がにじみ出ている。
「年下のブルゾンに『さん』づけで姉御扱いしているところや『24時間テレビ』(日本テレビ系)でマラソンを走るブルゾンを応援しても空回りして、ブルゾンにため息をつかれちゃうところも、ぜ~んぶ愛らしい。イケメンなのに、ちょっと残念なところが女は嬉しいんですよね」(東京都・48才・会社員)