ワールドシリーズでは無念の2連続KOとなったドジャースのダルビッシュ有(31)。とはいえレギュラーシーズン、ポストシーズンでの安定感ある投球で、その実力は十分に見せつけた。レンジャースから電撃移籍してまだ3か月余りだが、来季はまた別のユニフォームを着る可能性が濃厚だ。大リーグ研究家の福島良一氏がいう。
「ダルビッシュは今オフのFA市場の目玉です。現在の年俸は1100万ドル(約12億5400万円)ですが、2500万ドル(約28億500万円)にハネ上がる可能性もある。
高い買い物になるが、安定した勝ち星が計算できるだけに、優勝を狙う球団なら喉から手が出るほど欲しい投手。ただし、年俸3557万ドル(約40億5500万円)のエース・カーショーを抱えるドジャースは、高額年俸がネックとなり引き留めは難しいでしょう」
となると、本命はどこになるのか。
「ズバリ、古巣のレンジャースとブルージェイズが最有力でしょう。レンジャースがダルビッシュを放出したのは、代わりに有望な若手3選手を獲得できるためで、放出当初から再契約の可能性は指摘されていた。強打のブルージェイズは、ヤンキースやレッドソックスのいる最激戦区ア・リーグ東地区を制するには投手力強化が急務。他にはヤンキース、カブス、エンゼルスなど強豪が触手を伸ばしているといわれる」(同前)