来年2月に迫る平昌五輪を前に、「ポスト浅田真央」が本領を発揮し始めた。10月末、カナダで行なわれたフィギュアスケート「グランプリシリーズ」に初出場し、日本人最高位の5位入賞を果たした本田真凜(16)である。妹の望結(13)がドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)でブレイクした有名子役という話題性もあり、メディアの注目度は増すばかり。
「技術面では宮原知子や三原舞依らに及ばないので平昌五輪の代表に入れるかどうかは微妙なところです」(スケート連盟関係者)という評価だが、本田には別の“武器”がある。
氷上で見せる可憐な色気だ。フィギュアに詳しいジャーナリストの青柳雄介氏が語る。
「フィギュアは“魅せるスポーツ”なので表現力が非常に重要なのですが、それはジャンプなどの技術強化を優先しがちな日本人選手に欠けていた要素でした。真凜選手は、スケート技術を補う女性らしい色気と愛くるしい笑顔で観客を引き込むことができる。日本人でそれを持っている選手というのはなかなかいません」
10月には大手化粧品会社のコーセーが本田とCM契約を結んだことを発表した。16歳で化粧品会社のスポンサーが付くのは異例だというが、それほど本田に女性としての魅力を見出しているということなのだろう。青柳氏が続ける。
「真凜選手は『ポスト浅田真央』と言われていますが、タイプ的には、真央さんのライバルだったキム・ヨナに近い。彼女は真央さんが得意としていたトリプルアクセルのような難しいジャンプは飛べなかったが、常に表現力で上回っていた。結局、五輪で金メダルをとったのはキム・ヨナだったことを考えると、真凜選手がすでに備える女性らしさはかなりの武器になる」