「衆院選後に公明党の議員や関係者に会うと、“こちらの総選挙もよろしくお願いします”と頭を下げられたんです。何のことかよくわかりませんでしたが、あまりに熱心なので、思わず“頑張ってください”と、答えてしまいました」(永田町関係者)
先の衆院選で公明党は、公示前から6議席減らして計29議席に留まった。そうしたなかで、なにやら力を注ぐ「もう一つの総選挙」があるというのだ。公明党担当記者が明かす。
「全国のゆるキャラ人気ナンバーワンをネット投票で決める『ゆるキャラグランプリ2017』のことです。1000体以上がエントリーするなか、公明党のイメージキャラクター『コメ助』が“出馬”している。振るわなかった衆院選の雪辱とばかりに支持者たちが動いているようなんです。“最低でも『民主くん』の記録には勝ちたい”と意気込んでいます」
ライバルと目す「民主くん」は、かつての民主党のゆるキャラで、2015年にゆるキャラグランプリに出馬。“2位じゃだめなんです”と華々しく決意表明して、話題になった(結果は142位)。
2016年の民進党への党名変更のあおりを受けて引退するも、10月に立憲民主党が立ち上がったのと同時に、「リッケンバッカー」製のギターを持った姿で「立憲民主くん」として非公認ながら再登場。枝野幸男代表は「スカウトしたい」とコメントした。衆院選と同様に、“風”に乗った強力なライバルになっているよう。
冗談半分の話かと思いきや、それなりに意味がある取り組みと評すのは政治評論家の有馬晴海氏だ。