筋肉は必要以上に大きくなった際、「ミオスタチン」というメッセージ物質を放出し、筋肥大を防止する。また運動すると筋肉から放出されるメッセージ物質が脳に働きかけ、活性化させるという研究報告もある。
こうしたメッセージ物質の働きがさらに解明されていけば、従来とは全く異なる医学の在り方も生まれてくるだろう。
これまでの常識では、各臓器は人間というマシンを円滑に動かすいわば「歯車」と考えられており、互いに“意思”を持って影響しあうとは考えられていなかった。しかし、各々が補完しあう関係となれば、単なる「部品」とはいえなくなる。
※週刊ポスト2017年11月24日号