トップの位置はコンパクトに
雑誌やテレビ番組などで活躍する元グラビアアイドルの森下千里。ゴルフ番組での仕事をきっかけにのめりこみ、今年3月にUSGTFゴルフティーチングプロの資格を取得した。ゴルフを愛する読者の悩みに、ベストスコアは80という彼女が、ティーチングプロの目線からアドバイスする。
【WARM UP】
Q:スタート前の練習には何を持っていけばいいですか?
A:私は1W、3W、7I、SWの4本を持って打撃練習場に向かうようにしています。軽くストレッチをしたあと、短いクラブから順番に長いクラブに持ち替えて、最後にもう一度SWで短いアプローチの練習をします。
スタート前の練習は本番へのリハーサル。その日の調子を確認するのが目的です。ラウンド中に迷いが生じないためにも、無理に修正をしない方がいいと思います。私の場合、この球筋と1日付き合う覚悟を決めちゃいます。
【ドライバー&ウッド】
Q:ラウンド中に急に出るフック、スライスが怖いです……(53歳男性)
A:本番でいきなり想定外の球が出ると、次のホールから打つのが本当に怖くなりますよね。原因の多くはオーバースイングになっているためです。
フックやスライスが出てしまったら、私はとにかくコンパクトに振ることを心掛けます。トップをコンパクトにして、力まず、一定のリズムで振り抜くことを意識してください。それによってインパクトでコックが緩まず、芯で球を捕えることもできます。ルックアップ、ヘッドアップも防いでくれますよ。
トップではシャフトと地面が平行となり、そこからシャフトを立てた状態でインパクトへ向かいます。古いトイレの天井から垂れた鎖を引っ張るイメージですね。非力な女性の私は力強いインパクトにするために少し伸び上がる傾向がありますが、インパクト以降はグリップエンドが常に体に向くように意識してフィニッシュまで一気に振り抜きます。