怒りを感じる場面は日常のあらゆる瞬間に潜んでおり、実際にそんな「怒り」が傷害や殺人(未遂)事件に発展することも少なくない。そこで、多くの人がイラッとするであろうシーンを取り上げ、それぞれのシーンの要注意な怒りの“タイプ“を紹介。その対処法を日本アンガーマネジメント協会の安藤俊介代表理事に、解説してもらった(以下、「」は安藤氏のコメント)。
【シーンA】
上原さくら(40才)と元夫・青山光司氏(45才)の泥沼離婚劇では、上原による夫の殺害計画を暴露した肉声テープが明らかとなり、世間を驚愕させた。ネットで「夫 殺したい」と検索すると、実に286万件がヒットするほど、夫への怒りを抱えた妻たちが増えている。夫に対する怒りにはDVやモラハラといった深刻なものから、家事や育児を手伝わなくなった、言ったことを守らない…など多岐にわたるが、大本は「夫はこうあるべき」という自分の気持ちとズレた時に怒りが生じるという。
「危険なのは、怒りをため込みやすい『外柔内剛』タイプと『用心堅固』タイプでしょう。普段怒りを出し慣れていないこの2タイプは、一度怒ると自分でも抑えがきかなくなりがち。怒りをためるのではなく小出しするように心がけましょう」
夫はこうあるべきをリストアップすると、自分が夫に何を求めているのかが見えてくる。その上で「どうしてほしいか」を伝えるのが望ましい。
またぶり返してくる“持続性のある怒り”には深呼吸や両手を交互に閉じたり開いたりするグーパー体操など“今”に集中するのも効果的だ。
『外柔内剛』タイプ
見た目は温厚そうで、人に頼られることが多い。内心は自分のルールに当てはまらないことが許せず、怒りをため込む。自分の型に相手をはめ込もうとする頑固さもある。