政界一寸先は闇と言われる。その言に当てはめれば、小池百合子・都知事はこの1か月で「政界の闇」に自ら転落したというほかない。小池氏が希望の党代表を辞任した11月14日の夜。都民ファーストの会が開催した政治資金パーティーの景色は、それを如実に物語っていた。
「知事と一緒に登壇した区長は子飼いの3人だけ。来年の区長選への出馬が噂されるベテラン元都議も登壇を希望していたが、小池人気の“暴落”を見て翻意したようだ」(都ファ関係者)
つい1か月前までは、“いかにして小池氏と一緒にテレビに映るか”を競っていた希望の国会議員の姿もほとんどない。
そんな状況の中で希望代表を辞した小池氏は、「玉木(雄一郎)さんというリーダーができて、大変期待している。50人の国会議員が(都政を)後押ししてくださるのは非常に心強い」とエールを送ったものの、記者の質問を早々に打ち切って退出した。
衆院選後も「代表は辞めない」と言い続けてきた小池氏は、なぜこのタイミングで突然辞任を決断したのか。
小池氏の政策スタッフは、「揉み手で近寄ってきた人たちから批判を浴びたことは腹に据えかねているはず」と、心中を斟酌する。だが、国会議員時代からの小池氏側近は、「そんな一時の感情で動く人じゃない」として、こう続けた。