「平成」時代の、おそらく最後になるだろう慶事の日取りと場所が決まった。婚約が内定している秋篠宮家の長女・眞子さまと、大学の同級生、小室圭さんの結婚披露宴が、2018年11月4日に行われることになった。大安の日曜日だ。一般の結納に当たる『納采の儀』は2018年3月4日に行われる。
「ともに大安吉日。天皇皇后両陛下にとっては、初孫の晴れの日です。当然、披露宴で両陛下は新郎新婦に温かいまなざしを…と思いますが、実は両陛下のご臨席が実現するかどうかはまだはっきりしていません」(宮内庁関係者)
一般的に考えれば、孫娘の披露宴に祖父母が出席するのは自然なことに思える。しかし、祝福されたいという両陛下のお気持ちとは裏腹に、皇室の慣例が邪魔をする。
「実の娘であっても、天皇家では天皇と皇后が披露宴に臨席するということは異例なんです。子供を親元から離して養育する慣習があった天皇家にあって、昭和天皇と香淳皇后は、陛下の妹である島津貴子さんの披露宴にさえ臨席されませんでした」(皇室記者)
皇太子が結婚する場合は、一般の披露宴に当たる「宮中饗宴の儀」という儀式が国事行為として催される。たとえば、皇太子さまと雅子さまのご成婚時の宮中饗宴の儀は、皇居の豊明殿にて、1993年6月15日から3日間にわたり、昼夜1回ずつの計6回が行われた。国事行為なので、両陛下が臨席されたのはもちろん、時の首相や衆院議長、各国の要人なども出席した。秋篠宮さまと紀子さまのご結婚の際も、豊明殿で宮中行事として行われた「祝宴の儀」に両陛下は臨席された。
「ですが、女性皇族の披露宴は、天皇と皇后が出席しなければならないものではありません。2005年に紀宮さま(黒田清子さん)が結婚されたときには、両陛下は揃って臨席されましたが、これはかなり特別なことです。乳母制度を廃止され、美智子さまが東宮御所に備え付けられたキッチンに立たれるなど、初めてお手元で育てられた両陛下のお気持ちが表れたものでした。しかし、両陛下がお出ましになることは直前まで調整が行われ、決定したのはギリギリのタイミングでした」(前出・皇室記者)
◆明治以降、天皇が孫の結婚式に出られたことはない
女性皇族としての意識を高く保たれ、公務などを精力的にこなす眞子さまのお姿に美智子さまは「さすがは内親王ね」と感嘆の言葉を漏らされたこともあったという。それほどまでに、美智子さまの眞子さまへの信頼は厚い。