“反・貴乃花”の親方を巡業に送り込む意味は大きい。巡業部には、一門の枠を超えて貴乃花親方に共鳴する親方が集まっているからだ。
「同じ一門の阿武松親方(元関脇・益荒雄)をはじめ、副部長の玉ノ井親方、木瀬親方(元前頭・肥後ノ海)、尾上親方(元小結・濱ノ嶋)、立田川親方(元小結・豊真将)ら現役時代の横綱・貴乃花を尊敬する若手親方衆ばかり。今回の巡業に審判部から派遣された浅香山親方(元大関・魁皇)も人望が厚く、貴乃花親方に近いとされている。
八角理事長(元横綱・北勝海)ら執行部は、貴乃花親方を東京に張り付け、巡業部の面々を九州への巡業に出して分断。その上で、巡業先では貴乃花親方と対立する親方の監視下に置き、執行部派に一人ずつ取り込んでいこうという思惑があるのではないか」(同前)
※週刊ポスト2017年12月22日号