今年の流行語大賞(「ユーキャン新語・流行語大賞」)に選ばれた「インスタ映え」。巷ではインスタ映えするスイーツやグッズが人気になり、この冬は全国でインスタ映えするイルミネーション・イベントも盛況だ。
ブームの中心は若者。中高年世代からは、「インスタグラム自体やってない」「そもそもガラケーだし」といった声も聞こえてきそうだが、無視してはいられない。
今年10月には、インスタグラムの国内ユーザーが2000万人を超えた。ユーザーが求めるのは、カラフルな食べ物や美しい風景。写真投稿のために話題の飲食店やスポットに出向く、といった消費行動から「インスタ消費」という言葉も生まれている。いまや企業にとってもインスタは見逃せないツール。インスタ映えする写真や、それを撮影できる商品・スポットが大きな利益を生む時代なのだ。
では、そもそも「インスタ映えする写真」とはどんなものなのか? 先ごろ発売された単行本『私たち、かわいい写真が撮りたいの』(小学館)では、誰でも手軽にできる撮影テクニックが紹介されている。その一部を紹介しよう。
●料理の写真の場合
【1】全体の色を見せながら上から撮る──サラダなどカラフルできれいなものは、真上から撮ると色が生かされて写真映えアップ。葉ものなどペタッとしやすいものは、撮る前にふわっと盛りつけをすれば、新鮮に見える。
【2】正面の「顔」を探す──料理は向きによっては、全然違うものに見える。基本的には、料理人が盛りつけたときの目線が、一番おいしそうに見えるようになっている。お皿を回して一番魅力的な「顔」を探すことが大事。