殺人事件の犯人としていったん容疑者を逮捕するが、冤罪などで真相が再び闇の中に紛れてしまった事件がある。真犯人はどこにいるのだろうか? ここでは3つの事件を紹介しよう。
◆足利事件
【1990年5月12日 栃木県警】
栃木県足利市で4歳女児が殺害された事件。犯人として、幼稚園バスの運転手だった菅家利和さんが逮捕・起訴され最高裁まで争ったがDNA鑑定が決め手となり、無期懲役が確定。しかし科学技術向上で冤罪が明らかに。菅家さんは再審の後、2009年に釈放され、2010年3月26日、17年半も自由を奪われた菅家さんの無罪判決が確定した。
事件は時効を迎えており真相は藪の中だ。
◆舞鶴・高1女子殺害事件
【2008年5月6日 京都府警】
京都府舞鶴市の高校1年生・小杉美穂さん(当時15歳)が雑木林で遺体で発見。美穂さんと見られる女性が、自転車を押す男性と一緒に歩く防犯ビデオ画像などから犯人として逮捕された男性は、1審で無期懲役も最高裁で無罪確定。釈放直後の2013年に窃盗事件を起こしたほか、2014年11月にも刃物による殺人未遂容疑で逮捕。昨年7月、服役中に病死した。真犯人は分かっていない。