昨今、教師と生徒の恋愛映画がブームとなっている。10月には有村架純(24才)と松本潤(34才)主演の『ナラタージュ』、広瀬すず(19才)と生田斗真(33才)主演の『先生!、、、好きになってもいいですか?』など、教師と生徒のラブストーリーを描く恋愛映画が立て続けに公開された。
現実社会でも、近頃、教師と生徒の真剣交際からセクハラまで、多数報じられている。子を持つ親側の心境はどうなのだろうか? 本誌は、全国の母親100人にも緊急アンケートを実施した。
「教師と未成年の生徒の間に恋愛があってもよいか?」の問いには、25%の母親が「Yes」と答え、75%の母親が「NO」と返答した。「NO」の理由は「立場上、倫理的によくない」がトップで「生徒に的確な判断ができないから」「教師が生徒を恋愛や性の対象にするなんてありえない」が続いた。
福岡県在住の小学生の母(40才)は「ありえない」派だ。
「教師は子供が憧れの目を向ける存在です。それを恋愛感情と勘違いしてキスしたり抱きしめるなんて、もってのほか。ウチの娘に対してでなくても、同世代の女子生徒にそんな気持ちを抱く教師がいたら親として耐えられません。そんなかたは学校ではなく、別の職場で働いてほしい」
都内在住の中学生の母(51才)は、子供の「判断能力」に疑問を投げかける。
「教師と生徒は精神的な密室で一緒に過ごすようなもので、『好き』という気持ちを錯覚することもあるはずです。万が一、未熟な子供がそんな錯覚を抱いたならば、大人である教師がきちんと導くべき。教師は、子供と同じ土俵に立つ人間に務まる職業ではありません」
静岡県在住の中学生の母(45才)は「好きになる」という感情は理解するが、「ならば待つべき」との意見だ。
「お互いの『好き』という気持ちが本物であると信じているなら、せめて高校を卒業するまで待つべきです。同世代の娘を持つ身としても、高校を卒業してから交際宣言をすれば、許すと思う。しかも学校の先生になる前から恋愛していたのならば、やはり教師という特別な職業を選ぶべきではありません」
フランスのマクロン大統領は15才の頃、通っていた高校で国語の教師だった24才年上のブリジットさんと激しい恋に落ちた。
その後、マクロン氏が29才の時にふたりは結婚するが、ブリジットさんは高校教師時代を振り返り、「私は教師で彼は生徒。それ以上の関係ではありませんでした」と告白している。
東西問わず、こうした“自制”が求められるというわけだ。
◆教師は常に権力者であることを忘れてはならない
一方で少数ながら、恋愛に賛成する意見もあった。
「今回の件が犯罪みたいになると、将来学校の先生になる人は、恋愛をしてはいけなくなる。 ある時期に出会った無名の男女が、恋愛しただけの話ですよ」(愛知県在住43才・高校生の母)
和歌山県在住の高校生の母(54才)は、「教師と生徒の恋愛は永遠のテーマ」と言う。