スポーツ

理事選間近 貴乃花親方と八角執行部どちら寄りか疑念渦巻く

理事選は1月に開催される(共同通信社)

 例年、1年の締めくくりとなる大相撲九州場所では、一門ごとに親方衆が顔を揃える「一門会」が開かれる。

「毎年開かれるこの会合は2年に一度、非常に重要な意味を持ちます。年明けの初場所後に日本相撲協会の『理事選』がある時は、一門会で理事候補の調整が行なわれるからです。ただ、今回は九州場所中に日馬富士の暴行事件が発覚し、どの一門も候補を絞れない異常事態に陥っている」(協会関係者)

 相撲協会の理事会メンバーは理事長を含め10人。年寄株を持つ親方衆の投票で理事が決まり、理事による互選で理事長が決定する。

「現在、一代年寄の貴乃花親方を含め親方衆はちょうど100人だが、空席の年寄株が6つある。初場所千秋楽までに引退力士が急遽、継承する場合もあるので、総投票数の上限は106。10票が理事の“当確ライン”になる」(同前)

 その「当確」に必要な票の奪い合いこそ、今回の大騒動の本質とみられている。各一門内で“誰が貴乃花親方に近く、誰が八角執行部寄りなのか”という疑念が渦巻いているのだ。

「協会ナンバー2である尾車事業部長(元大関・琴風)と、二所ノ関審判部長(同・若嶋津)の2理事を擁す二所ノ関一門内も、混乱の極みだ。二所ノ関親方が先の10月に自転車で転倒し、リハビリ入院中のため続投は事実上不可能。だが、一門会では“回復中なのに次期候補を決めるのは失礼”という声があり何も決まらなかった」(ある若手親方)

 水面下で後継理事に芝田山親方(元横綱・大乃国)を推す声がある一方、貴乃花親方に同調する親方も多い。

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
漫画家・柳井嵩の母親・登美子役を演じる松嶋菜々子/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
松嶋菜々子、朝ドラ『あんぱん』の母親役に高いモチベーション 脚本は出世作『やまとなでしこ』の中園ミホ氏“闇を感じさせる役”は真骨頂
週刊ポスト
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン
現役時代とは大違いの状況に(左から元鶴竜、元白鵬/時事通信フォト)
元鶴竜、“先達の親方衆の扱いが丁寧”と協会内の評価が急上昇、一方の元白鵬は部屋閉鎖…モンゴル出身横綱、引退後の逆転劇
週刊ポスト