妻を守りたいのか、さらし者にしたいのか、それとも最高の夫を演じる舞台に立っているのか──。
「ウチのバカもんが軽率な行動を…」
「細かく聞いてるよ。事情聴取みたいに3時間、4時間」
「かみさんだもん。みんながそう思わなくても、ぼくは信じます」
「誰が聞いたってクロだと思いますけどね(笑い)」
妻・藤吉久美子(56才)の不倫報道を受けて夫・太川陽介(58才)は満面の笑みで会見に応じた。記者の質問すべてによどみなく答え、最後は得意の『ルイルイ』ポーズを4度もキメる大サービス。
夫の会見の7時間後、カメラの前に立った妻はただ頭を下げるしかなかった。スッピンで髪は乱れ、うつむきながら顔をしかめ、声を震わせて「私はもう彼に守ってもらわないと生きていけません…」と謝罪ともつかない言葉を繰り返すばかり。
太川の行動は褒め称えられた。『ミヤネ屋』(日本テレビ系)で宮根誠司(54才)は「男前でしたね~」と感心し、坂上忍(50才)は同情モード、モト冬樹(66才)は16日のブログで《格好いいねルイルイ》とコメント。ネット上でも「神対応」と絶賛された。
しかし、どこか釈然としない。女性陣たちからは称賛の声が聞かれなかったのだ。コラムニストの能町みね子氏はラジオでこう発言。
「あの会見が怖くてしょうがなくて。あのすごい笑顔の会見で時々、真顔になるときがすごい怖かった」
指原莉乃(25才)は、「本当に家でもああなのかな…って怖さはある」と首をかしげた。
西川史子(46才)は『サンデー・ジャポン』(TBS系)で「すごく怖い。寛容な夫を完璧に演じたのは、妻を守るというよりも自分の体裁を守るための会見だったのかな」と話した。
会見が行われたのは不倫を報じた『週刊文春』発売日当日のことだった。
「たしかに彼の会見は用意周到だと芸能関係者の間でも話題でした。というのも、彼は日頃からインタビューを受ける際は、必ず質問事項をすべて頭に入れ、答えを完璧に作るタイプです。だから、当日の午後4時に、藤吉さんより先に、あんな笑顔で完璧な受け答えができるなんて不自然。太川さん実は直撃を受ける前から藤吉さんの不倫を知っていたという話もあります。太川さんが周囲に相談していることがマスコミに伝わってしまったと。それを聞いてあの対照的なふたりの会見を見ると、妙に納得できました」(芸能関係者)
※女性セブン2018年1月4・11日号