MLBのロサンゼルス・エンゼルスは、大谷翔平のデビュー戦に向けて早くも準備を始めている。スポーツ紙デスクはこう語る。
「先発投手のローテーションを5人体制から6人に増やし、今季DHの主砲アルバート・プホルスを一塁手に回してDHを空けるなど、エンゼルスは大谷の“メジャーで二刀流”という目標を全面的にバックアップする方針を示しています」
140年以上のメジャーの歴史において、二刀流に挑戦した選手は何人もいるが、両方で誇れる成績を残した選手は“野球の神様”ベーブ・ルースだけ。打者に専念する前の1918年、投手として13勝7敗、打者として本塁打11本で、同一シーズンにおける「二桁勝利&二桁本塁打」を唯一記録している。メジャーリーグ研究家の福島良一氏が語る。
「先発ローテが中5日で回ることになれば、投手登板の翌日は休養し、2日後にプルペン練習を開始、3日目と4日目に打者としてDHで出場し、登板前日にブルペン練習というパターンになるでしょう。
球団側は“すぐに結果は求めない”と言っていますが、米国のメディアやファンは、ベーブ・ルース以来100年ぶりに『二桁勝利&二桁本塁打』が達成されるかどうか、大きな関心を寄せています」
大谷の投手デビューは、本拠地開幕戦のインディアンスとの3連戦(4月2日~)の可能性が高いと言われている。だが、真価が問われるのは、開幕から約1か月後の4月27日から始まるニューヨーク・ヤンキースとの3連戦になりそうだ。福島氏が言う。