◆食ってよし飲んでよし
ダイエットの最大の難点は食事制限。新年会を控えるこの時期、なんとか飲み食いしながら痩せられないものか。管理栄養士の堀知佐子氏は、カリウムを多く含むメニューなら効果的だと指摘する。
「正月太りは、おせち料理など塩分が多くなりがちな料理によって、体がむくんでいる状態とも言えます。むくみとはナトリウムが体の水分と結び付いたものなので、ナトリウムを上手に排出するのがポイント。ミネラルのひとつであるカリウムが多く摂取されると、細胞内外の濃度差によって、体の中のナトリウムを排出する効果があります」
カリウムは野菜全般に含まれるが、とくに冬野菜はカリウムが多く、食事の際に野菜から摂ることで急激な血糖値の上昇も防ぐ。
「メニューとしては蓮根しんじょや、これから出回り始める筍の土佐煮などを選んでは。1月7日に食べる七草粥もセリやナズナがカリウムを多く含むため効果的です」(堀氏)
こうしたメニューが並べば欲しくなるのが酒。経済評論家の山崎元氏は「ハイボール・ダイエット」で2年で17kgの減量に成功したという。
「私の場合は糖質を含まない蒸留酒であるウイスキーを炭酸で割ると、“たくさん飲めた”気持ちになる。飲みたいのに我慢するほうがストレスを感じてしまうし、ハイボールはどんな料理にも合いますから。その日の気分でお酒の銘柄を変えて楽しんでいます」(山崎氏)
山崎氏は「とにかく焦らずゆっくり落としていったほうがいい」とアドバイス。1年かけて少しずつ頑張りたい。
※週刊ポスト2018年1月12・19日号