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中国とイタリアの医師が遺体を使った頭部移植実験を実施

頭部移植が当たり前の時代がやって来る?

 中国人とイタリア人の医師が世界初の頭部移植手術を計画中だ。医師は2017年11月には2人の人間の遺体を使い、18時間かかって、頭部移植の実験を終了。この件については、中国人医師が中国中央ラジオ局のインタビューで明らかにした。実験は成功しており、この実験の経過などについて、近く医学専門誌に発表するという。

 すでに、中伊両国の医学チームは3年前の2014年から頭部移植手術の準備を始めており、中国政府の許可が出れば、すぐにでも手術を行うとしている。これについて、ネット上では、「そんなにやりたければ、まず医師が最初の患者になって、安全を確認すべきだ」などと批判的な声が多い。

 この医師は中国東北部黒竜江省にあるハルビン医科大学の任小平・顕微外科センター長(教授)と、イタリア人外科医のセルジオ・カナベーロ氏。

 任氏はハルビン生まれで56歳。米シンシナティ医科大学に留学し、医師として勤務したが、2012年にハルビン医科大学に戻り、頭部移植を中心に研究を続けている。任氏が帰国したのは、米国では倫理上の問題から、頭部移植の研究を続けるのは不可能だったからだという。

 一方、カナベーロ氏はイタリアのトリノ医科大学出身で、同大で頭部移植手術に取り組んだが、任氏同様、頭部移植に反対され、2013年に同大を辞職。その後、任氏を頼り、ハルビン医科大学で研究を続けている。

 2人はマウスを使った頭部移植手術の実験を続けており、80回の実験のうち18例が成功したが、生存時間はいずれも3時間以内だったという。「最近ではサルを使っての実験も行っている」と任氏は明らかにしているが、結果については言及していない。

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