恋愛市場、婚活市場の中で精力的に活動する「港区女子」と呼ばれる女性たちが話題になっている。会社経営者、有名人、業界人のほか、外資系金融勤務などのハイスペックな男性をつかまえるべく夜な夜なキラキラした飲み会を開く女性たちだ。総じて容姿レベルは高く、モデルやタレント活動もしている女性が多い。今回、現役の「港区女子」で、「月間100人」の合コン経験を通じて多くの男性を見てきたコラムニストの吉川リサコ氏が、そこで出会った不思議な男たちの生態を綴った。
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ハイスペック男性と一緒に飲むときには、帰りが何時でも、電車がある時間でも、「タクシー代」を渡されることが多いもの。でも、中にはいる。コスパよくベッドに誘導したいのか、タクシー代を渡さずに「方向が同じだから一緒に乗っていこう」という男性。そういうのに限って、タクシーに乗った瞬間「ここは密室!」とばかりに豹変するケースが多い。
ちょっと前に飲んだ男性は「同じ方向だね、一緒に帰ろう」と半ば強引に同じタクシーに乗ってきた。そして、運転手さんに行き先を2か所伝えた瞬間だった。
隣に座った外資系金融の長身、阿部寛似の男性は、突然私の顔に覆いかぶさり、まるでキツツキのように私の頬から口にかけてキス攻撃をしてきた。
それはそれはすごい連打で、途中から舌をだして、トントントントントントン……「なに!」「やめてください!」と言うと、「好き!」と目の前のキツツキは言った。