世界中から注目されるトランプ大統領の暴露本『FIRE AND FURY』(炎と怒り)。初版25万部は飛ぶように売れ、早くも増刷が決定した。何がそこまで話題なのか──読んでみると、日本の新聞やテレビではとても取り上げられない過激内容のオンパレードだった。
同書は『USAトゥデイ』コラムニストであるマイケル・ウォルフ氏が、トランプ氏の首席戦略官兼上級顧問だったスティーブ・バノン氏ら200人以上に取材して書き上げたものだ。『結局、トランプのアメリカとは何なのか』の著書がある在米ジャーナリストの高濱賛氏が言う。
「トランプ氏は『ウォルフは話をでっち上げた』と内容を全面否定していますが、それがかえって真実味を強める結果になっています」
日本のメディアでもその内容は報じられているものの、紹介された内容はごく一部だ。同書を読んでみると、実に奇妙なエピソードが溢れていた。
●知人の妻を寝取るのが生き甲斐
まず唖然とさせられるのはトランプ氏の性癖に関する記述だ(以下、〈〉は同書より)。
〈トランプは、友人にしばしばこう話していたという。
「俺の生き甲斐は知り合いのワイフをベッドに押し倒して、一発やることだ」
そのために彼はまず夫のほうにこう誘いをかける。